大晦日の魔法。
もうすっかり年末ですね。大掃除も終わり、「これから帰省です」という方、
「あとはゆるりと過ごすだけ」という方が多いのでしょうか。
もしくは「年末年始なんて関係ない、普通に仕事です!!」という方もいらっしゃると思います。
私は怒涛の12月がようやっと過ぎ去り、
昨日までの煩雑さがうそのように静かな気持ちでこのブログを書いています。
思えばこの「大晦日から元旦へ」という節目はとても不思議です。
ただ「1日暦が進む」、「次の日になる」というだけのことなのですが、
「1年に一度だけ」何やら「厳かで神聖な時間」が流れている気がする「特別な日」。
そしてそれはどんな人のもとへも等しく訪れます。
「家族と団らんする人」や「ひとりでゆっくりと過ごす人」、
もちろん「忙しく働く人」のもとにも。
国籍や住所、性別、老いも若きも、貧富、人間か動物か虫か…好むか好まざるかも分けず、
いかなる属性にも囚われず1年に一度、誰のもとにも必ずやってくるその日。
この「新年へ移り変わる日」というのは、いつ誰がどこで始めたのでしょう。
「暦」という概念ができた時まで遡ると、人類の歴史くらい遠い昔のことなのかもしれません。
もし「新年へ移り変わる日」=「大晦日」という概念が、この世に存在しなかったら・・・
きっと歴史は大きく変わっていたのだろうと思います。
人々は「時間は無限」で「自らの命が永遠に続く」かのように錯覚し、
世の中は無秩序で混沌としていたかもしれません。今日のような文明はなかったかもしれません。
そんな風に考えてみれば、この「大晦日」という日はとても大切で「なくてはならない日」です。
この日があることによって自分を静かに振り返ったり、物事の見方を変えてみたり、
前向きさを取り戻すきっかけを持つことができる。
それこそ新しい年を迎えることで「新しい自分に生まれ変わる」ような
希望的錯覚さえ持つことができるように思います。
2016年が「素晴らしい年だった!」人も、
「まぁ普通」という人も「いいことなかった」という人にも、
平等にやってくる「大晦日」。
この「特別な日」は「来年を最高の一年にする希望」を全ての人に与えてくれる、魔法のような日です。
どうかそんな素敵な大晦日の一日をじっくり味わってみてください。
そして2017年が素晴らしい一年になりますように。