デザイナーのめがねで見る色とりどりの景色
街を歩くといろいろな景色が見えてきます。そしてさまざまな格好をした人に出会います。
その全てに「色」がついています。
それはごくごく当たり前のことで、いつもは気にとめることもないようなことだろうと思います。
しかし、一度「意識してしまうと」、色の大洪水に見舞われるのです。
街を歩けばカラーコーンを見て「これは黄み寄りの赤だな。M100、Y100の赤だ」、
電車に乗っても「この青は黄み寄りの青だ。たぶんY(イエロー)が30%くらい入っているな」
「あの人のバックは青み寄りの紫だけど、ブラウスは黄み寄りのベージュだな。
髪の色や肌の色はおそらくブルベ(ブルーベース)だから、ブラウスも青み寄りのカラーの方が似合うのになぁ」
…とかって思っている毎日なのです。
何かを見たときにドラゴンボールのスカウターのごとく
「C30%、M100%、Y0%、K10%」という感じでなぜかCMYK表示がされている…
(ただしあくまで私の頭の中で)
その時「インデザインのカラースライダー」(イラレはカラーピッカー)が出てきてスライドしているのです(笑)
これをデザイナー以外の人に話しても、理解してもらえませんでした。(そりゃそうだろう…)
とにかく、見るもの全てをまず「黄みか青みか」で分けてしまうのです。
そしてその後「あの緑は複雑な色だな。ちょっとMが10%くらい入っているかもな」とかって、分析しだしてしまうのです。
わざわざやっているわけではないので、無意識なんですよね…
これは職業病?なのかもしれませんが、私はもともと幼い頃から「色」に興味があったので、三つ子の魂ですね。
思えば昔、朝顔やオシロイバナの花なんかを採ってきて、コップに入れて潰して色水を作って遊んだっけ。
その頃から「赤の花と黄色の花の水を足すとオレンジになるなぁ。
そこにどんどん透明の水を入れると薄くなっていくなぁ。でも黄色にはならない。どうしてだろう?」
なんてやって遊んでたんですね。当時は自分が色に関わりのある仕事に就くとは思っていなかったのですが。
街中を歩くと「スカウターモード」が発動することで、何か良いことがあるかどうかは疑問ですが、
少なくとも「色に対しての興味とこだわり」はデザイナーという職業に於いては役に立ちそうです。
今後も楽しく「ひとりカラースライダー」していこうと思います!