読書好きブックデザイナーが「電子書籍端末kindleを使って感じる読書のメリット」
私は子供の頃から本を読むことが好きです。以前はきちんと記録を取らずに読んでいましたが、今は何冊読んだかざっくりわかって便利になりました。amazonのkindleを使って以来、ダウンロードして読んだ本の履歴が残るからです。kindleは発売初期に購入したので、もうかれこれ何年使っているかわからないけど壊れていないので優秀だと思います。
本のデザインに携わっていることもありどちらかといえば紙の本の方が好きなのですが、電子書籍にはならではのメリットもありますね。例えば目次リンクから本文に飛べること。興味があるところから読み進めたり、関係がなさそうな箇所は読み飛ばしたりもできるので非常に便利です。また本文に線を引き(ハイライトする)、しおり(ブックマーク)をつけたり、それらを消すことも可能です。これは紙だと本を汚すことになって抵抗があったりするので、気軽にできて良いなと感じます。kindleの面白いところは他の人が線を引いたところがわかることです。「●●人がハイライトしました」という表示がでていて、重要な部分だったり人の興味が集まる箇所だということがわかります。
電子書籍で読んでみて手元に持っておきたいと思う本に出会うと紙で購入したりもします。紙で持つことに妙味がある本もあるし、電子書籍の方がメリットを感じる本もある。本といっても判型もジャンル、内容もさまざまなのでその本に一番フィットした「読み方」や「所有の仕方」があるなと私は感じています。
そしてその本の性格・性質に合わせて読む端末も変えています。例えば小説や新書などの固めで文字を読ませるタイプの本は紙かkindle端末、雑誌や漫画・ハウツー本などカラフルだったり、イラスト・図版の多い本は12.9インチのipadで読みます。その他、移動中や何かの合間に片手間で読むときはスマホを使ったりしています。
それらの端末間で所持している本や、読みかけの本の途中ページも同期してくれているところが電子書籍の良いところだと思います。
kindleアプリは「今年の目標冊数」とか「いま連続読書記録●日達成」などを知らせてくれます。私は2023年の年間目標冊数を300冊にしています。4月下旬現在120冊既読だそうなのでこのままのペースで読んでいれば行けそうです。老後の夢は晴耕雨読なのでいつの日か年間1000冊くらいはいけるかなと思っています。
そんなに読んでどうするのかと思われる方もいるかもしれませんが、本を読んでいてよかったと思うことは結構あります。以前友人とクイズ番組を見ていて「正答率が高いね」と言われたことがありました。意識していませんでしたが、読書の習慣によって自然と雑学が身に付いているのかもしれません。
そして雑学が身に付くメリットは「どんな人とでも話題がある」こと。話題に困りません。
今の時代はさまざまな情報ツールがあってもしかすると本は少々劣勢なのかもしれません。しかし本からしか得られない栄養が確実にあると私は思っています。出版不況などと言われていますが、本の文化はこの先も繁栄していってほしいですね。