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「金メダリストのしあわせ」と「あなたのしあわせ」

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今年の冬は例年にくらべて驚くほどの寒さですね。ウン十年振りの寒波だの、大雪だのと言われているのですから、
ほとんどの人たちにとって経験したこともないほどの寒さです。
こう寒いと「春はまだか、まだか」と心待ちにしてしまいますが、
ここのところ華やかな話題といえば、
オリンピックで日本人選手がメダルを獲得するシーンが繰り返しテレビで流れることでしょうか。
特に羽生結弦さんと宇野昌磨さんのフィギュアスケート男子の金・銀メダルはたくさんの人の心に残った名シーン
だと思います。
 
彼らを見ていると自分たちとは別の世界の人間だという感じがしますよね。
ものすごい偉業を成し得た人というのは「神だ!」と賞賛されることもあるくらいなので、
私を含めた凡人には到底接点もなければ、真似できることなどないように思えてしまいます。
確かに普通の人にとってオリンピックでメダルをもらったり、
ノーベル賞を取るということは非現実的ではありますが、
「こころの底からやりたいと思えることに出会い、その行為によって幸福感や満足感を得る」
ということは可能なのではないでしょうか。
 
私がそんな風に感じた理由というのも、羽生さんが怪我から復活して金メダルを取ったシーンを見ていて、
「この人は本当にフィギュアスケートが大好きで心から愛してやまないのだろうな…好きで好きでしょうがなくて、
その大好きだ!!っていうのを最大限に表現したら、
金に値する滑りができちゃったんだよ!って感じなんじゃないかな…」
と思ったのがきっかけです。
もちろんその裏で血のにじむような厳しい練習を自分に課して、それを乗り越えて来たからこそではあるのだけれど、
それを凌駕するほど根っから「フィギュアというスポーツへの愛」が脈々と溢れているんだと思うのです。
それは他の種目でメダルを取っている選手も、何かの研究でノーベル賞を取る人もみんなそうなのではないかな…
 
羽生選手が金メダルを取った翌日のテレビで、
松岡修造さんが彼へのインタビューをしていて「今どんな気持ちか?」と聞いたら、
「幸せです。とても幸せに感じている。自分も幸せだし、
僕を見て幸せに感じてくれる人がいるということがまた幸せ。
今幸せだと言い切れる」と笑顔で答えていました。
それを見て私はまた「大好き!僕はフィギュアスケートが本当に好き!
楽しい!フィギュアに出会えて幸せ!!」とフィギュア愛をのろけているようにも見えて微笑ましく思いました。
 
そう考えると「さまざまな要因があって偶然に」「いくつもの奇跡的な行いや選択の積み重ねの結果」、
技術や精神力がオリンピックでメダルを取れるまでの次元に達した…ということになるのだろうけど、
そのたくさんの要因や選択の中で一番の奇跡は「それほどまでに好きだと思える”何か”に出会えたこと」
なんではないかなと感じたのです。
 
別にね、どんなことでもいいんですよ。本当に大好きなら。
でもね、みんな悩んでいるんですよね。特に大人は。
「そんなのない、大好きなことや人やものはない。やらねばならないことをしているだけだ」と…
そういや以前読んだ自己啓発書に「本当にやりたいことを見つける為のてがかり」という一節があり、
 
1、子どもの時に熱中したことを思い出してみる。
母親から「ご飯だから来なさい」と言われても中断できなかったくらい熱中していた事はどんなことか?
 
2、習得のはやさ
周囲の人に比べて「覚えてうまく出来るようになったのが速かったこと」はどんなことか?
 
3、切望
ある事柄を行なっているとき「これはもう終わってしまうのか、もっとやっていたい、ずっと続いてほしい」と
感じることがあるか。
もしくは以前行った事柄を「またあれがやりたい、次はいつできるだろう」と思い出すようなことはあるか?
 
誰もが金メダルを目指すわけではないでしょうけど、ちょっとした幸せくらいは感じたいですよね。
幼い頃に忘れてしまったあなたの「大好き!」を思い出すきっかけにしていただけたら私も幸せに思います。
暖かな春が一日も早くやってきますように。

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