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デザイナーって何をする人?

posted : 管理者

category : ブログ 日常

「あなたの仕事は何ですか?」とたずねられて「デザイナーです」と答えるデザイナーはたくさんいると思います。本人にとっては当たり前だし、ぜんぜん変なことではありませんが、最近はその職種以外の人には「いったい何を作っているのか想像できないような名前のデザイナー(笑)」もいて、面白いなと思ったので話題にしてみました。

 

デザイナー以外の仕事の人からはどうも「デザイナーは専門職でちょっと特殊な職業」というイメージで見られているようなのだけど、実はデザインってとっても身近で、皆が使っている身の回りのもの全てが、誰かの手によってデザインされたものなんですよね。例外なく、この世にあるモノの全てが誰かのデザインなんだよなと思うと、イチデザイナーとしてはなんだか感慨深いのです。

 

ところで「●●デザイン」と、「デザイン」の名がつく仕事って、実はたくさんありますよね。

グラフィック、エディトリアル、プロダクト、建築、ファッション、ゲーム、Web、CG…この辺まではまぁ何だかわかります。

でも「アーバンデザイナーです」とか「GUIデザイナーです」とか言われると「ん?何を作ってる方でしょうか??」となりますね。デザインの領域では今日もどこかで新しい「●●デザイナー」が生まれていることでしょう。

 

最近では「デザイン思考」という言葉が取り沙汰されていました。デザインするということは、実はすべてのものごとに関わることで、企画や設計という仕事はものごとの本質や根幹(核)としてとても重要なところにあたりますよね。CDO(チーフ・デザイン・オフィサー:最高デザイン責任者)という、デザイン思考を持った幹部(最高経営責任者)を置く企業もあるというし、デザイナーという仕事は今後ますます広がりを見せ、また重要なポジションを担っていくんじゃないかなと思う。

 

翻って自分のキャリアはデザイナーとしてはちょっと異色で、過去人事系の仕事に携わっていました。当時はその先も人事畑にいるつもりだったので、キャリアカウンセラーの勉強をしていたんですよ。

そのときに「振り返って馬車の“轍”のように続いている道、その“道程がキャリア”というものだ」と学びました。

「キャリアデザイン」とはキャリアをデザインする…つまり自ら積極的に自分の行きたい方向へ、なりたい自分へ差しむけるよう、その道筋をつけていくということ。どんなに支離滅裂で何の脈絡もないように見えたとしても、実は必ず人のキャリアには一貫性がある。ぜんぜんバラバラな職業を転々としたようなキャリアにも、その人の真意をたどっていくと、どこかに一本筋が通っているということでした。

「キャリアデザイン」という概念に興味を持って、自分のキャリアを深く掘り下げていったところ、「グラフィックデザイン→エディトリアルデザイン」にたどり着いたという…私にとって「デザイン」って言葉は結構運命変えちゃったとこあるんです。そういや「キャリアデザイン」っていうのも、「デザイン」ってつくんだよな。

 

この先、デザイナーをとりまく環境もめまぐるしく変わっていくと思うけど、そんな中で私はどんなデザイナーになろうかといろいろと思いを巡らせています。

「あなたの仕事はなんですか?」と聞かれたとき、10年後の自分はどんな受け答えをするのだろう。ちょっと楽しみにしながらいろいろやっていきたいなと思っています。

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