おじキュンから熱い銀行歌舞伎へのジェットコースター
2020年の春ドラマは結構あたりだったなあ。私はいくつか毎週楽しみに観ているものがあり、中でも火曜22時から放送の「わたしの家政婦ナギサさん」(通称:わたナギ)、日曜21時の「半沢直樹」は正座待機で全神経を集中して楽しんでおりましたよ。
この2つのあらすじをざっくりいうと「わたナギ」は、仕事はできるアラサー女子だが、家事は全然ダメで恋も忘れていたメイちゃん(ヒロイン)がおじさん家政夫を雇い、次第に心を開き癒されてゆく展開。
事件らしい事件は起こらず、ヒロインの周囲の人は同僚も先輩もライバルさえみんな良い人。バイオレンス要素ゼロの安心して観られる癒し系ドラマ。女子人気爆発で視聴率も話題性も高かったようで、「おじキュン」なる言葉も生まれました。
一方の半沢は銀行を舞台に様々な人間の欲望や汚さ・弱さ等を描き、毎回胸がキリキリするほどの緊張が続く、ストレス状態限界突破なドラマ。寝る前に見ると眠れないと言っている人も見かけました。
役者さんが演技派の達者揃い、中でも歌舞伎俳優が多いことでも話題になりました。本当に追い詰めて追い込まれて、俳優さんと一緒に怒ったり喜んだり、喜怒哀楽がジェットコースターで観終わると体力を消耗します。「もう限界だ〜しんどい、助けて」と視聴者のストレスがMAXに達した頃、半沢の反撃が始まり、大どんでん返しで敵を完膚無きまでに打ちのめす。
あの名台詞「やられたらやり返す!倍返しだ!!」を聞けるとスカーッ!!!とするのですよ。あ〜たまらん!!来週も絶対見る!!!って興奮してソファの上でじたばたしていました。
〇〇ロスなる言葉がよく聞かれますが、癒し系ゆるゆるな「わたナギ」とストレス限界突破から最高の絶頂への「半沢」。
一見おかしな組み合わせが絶妙すぎて、この2作品の放送終了は、私にとってとても痛いロスです。この落差が毎週たまらん!永遠に観ていたい!!と思っていたドラマが終わってしまうのですから、しばらく放心状態になってしまいそうです。
今日も生きててよかった!と思えるような良作だったので、最近コロナ禍でストレス限界だなーって方は、ぜひこれらのドラマをオススメします!