映像デザイン制作っておもしろい
最近、お仕事で企業のプロモーション映像制作に関わることがあります。私は今まで紙モノを作っていることが多く、映像分野の制作についてはとても新鮮だと感じることがたくさんあります。
まず紙と絶対的に違うのは絵(映像)が動き、シーンにあわせて「音楽(BGM)」がつくこと。
今まで紙の制作だと全く意識しなくてよかった分野の情報が、「伝える」ということにおいて非常に重要な位置を占める。
例えばカメラワークだったり、ナレーションのあるなし、あるなら声優(声)は女性か男性か?かわいい声か落ち着いた声か、音楽はアップテンポなのかスローで落ち着いた感じなのか…
紙のデザインだと基本は相手の「視覚」だけを意識して作ればよかったものが、今度は視覚、聴覚と広がると格段に「情報量」が増える。「このシーンの女性のアップは表情が映らない方が、見ている人の想像を掻き立てていいんじゃないか」「それならここではもう少し落ち着いた音楽の方が..」などというやりとりがある。
動画を検証して意見を出すのは結構体力がいる作業で、視覚聴力をフルに働かせて何本もの動画を見続けるのって結構ハード!
映画好きでも1日何本も映画を見るのはしんどいですよね…同じデザイン分野でも、映像制作会社のデザイナーはこんな感じなのかなと考えると、タフだなあと感心してしまいました。慣れかもしれませんが。
最近は日々、TVCMでいろんな企業や商品プロモを見ては「ここがいい感じ、エモい」などと評価してしまうようになりました。それはそれで楽しいけどデザイナーの職業病ですね。