デザイナーがPowerPointでデザインしてみた話
最近、MSOffice社のソフト「PowerPoint」を使って、デザインをせねばならないお仕事がありまして…これがまた何ともデザイナーにとっては使い勝手が悪いソフトなのです。
私たちグラフィックやWEBデザイン等をデザインを生業としている者は、皆Adobe社のソフト「Illustrator/Indesign/Photoshop」等でデザイン制作をしていることがほとんどだと思いますが、これは一般には普及していないものでして。一般企業の非デザイナーの方が使うレイアウトのためのソフトというのは、ほぼ「PowerPoint」一択なのです。
これが何ともデザイナーには使いにくいシロモノでして…。フォントがない、時間・行間の詰めの自由度がない、スポイト機能がない(2010まで)、だけなら100歩譲っていいとして、「揃える」という機能が壊滅的にダメなのが辛い。図形を作っても縦横幅の数値が不明。隣の図形までの数値も不明。ルーラーとガイドは一応存在するものの、気休め程度。そんなもんだからXY座標なんて概念、あるわけない。むしろ一般の方々のパワポでそんなことを気にしているものに出会ったことがないので、お前が気にしすぎなんじゃあ!と言われて終わりなんだろうと思います。
デザイナーって「揃えたい」生き物なんですよね。私たちにとって「揃える」ことに難儀するのが、これほどまでにストレスになるというのを、PowerPointを使って改めて思い知らされました。これは視覚的に「なんとーなく揃っている感じならまいっかー」くらいで作らないと、精神的に追い込まれます。
それでも仕事なので匙を投げるわけにいかず、いろいろ機能を調べてやっているうちにパワポくんの癖もちょっとわかってきて、今では仲良くできるようになりました。というわけで、美しいプレゼン資料をパワポで作って欲しいというお仕事も絶賛募集中です(笑)