世の中の価値観が動いてる感じ
最近記事を読んでいたら「黒マスクはクールでかっこいい!と感じる若者が多い」と書いてあった。私はそれを見て「最初は物騒だとか、カラスみたいとか散々な言われようだったのに、人って結構いい加減だな、慣れってすごい」と苦笑いしてしまった。
コロナ禍になって2年以上が過ぎ、当初のマスク不足が嘘のように街にはありとあらゆる色や柄、形状に工夫を凝らしたハイテクマスクなど、選択肢が爆発的に増えた。マスク映えメイクやマスク映えヘア、マスク映えメガネ、マスクと合わせたファッション特集なんかも見かける。
同時に長いマスク生活で顔に緊張感がなくなり、表情筋の衰え解消法だの、コロナが収束したとしてもマスクを手放したくない「マスク外すの恐怖症」という人たちがいるなんて話も聞く。
テレワークに関しても日々どこかしらで記事を見かけるようになった。それでもまだテレワークは世の中の一定の層にしか普及していないようだけど、以前は全く知られていなかった概念が、こんなにも「誰もが知っている言葉」になるなんて、ほんの数年前までそれこそ誰も想像しなかっただろう。
「未曾有の」という言葉が日常的に聞かれるような、今はそんな未曾有の真っ只中。閉塞感漂うこの状況にみんないい加減辟易しているけれど、人はしんどいときが一番成長していると聞く。白菜だってほうれん草だって寒い時期に栄養をたくさん蓄えて美味しくなるんだ。
いつか未曾有が当たり前の日常になる時のため「あの時めげずに頑張ったから今がいい感じなんだな」って思えるような、楽しいタネを蒔いておこうと思う。