飽き性のデザイナーがあらためて「デザイン」の面白さに気づいた話 | 書籍・広報誌・パンフレットのデザイン事務所 アップライン株式会社

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飽き性のデザイナーがあらためて「デザイン」の面白さに気づいた話

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以前ある会社の社長さんが私の作品集を見て「こんなにいろんなことができるデザイナーさんには初めてお会いしたよ。面白いね!」と仰いました。デザインはエディトリアル、広告、Web、パッケージで媒体もさまざま、イラストや漫画を描き、コピーライティングをするという「よろずや」状態になっているからだと思います。新しいこと、知らない世界を見ることにワクワクするので何でも食わず嫌いせずにやってみた結果、そうなっていたのです。

 

私は飽きっぽい人間で、ひとつのことをコツコツと長く続けることが得意ではありません。特に日本では「物持ちの良いこと、長く勤め上げること」が持てはやされる傾向にあると思います。若い頃はそれをコンプレックスに感じ、何をやっても飽きてしまう自分を持て余したりもしていました。

 

実は今もこの道一筋という「職人」のような人たちに憧れがあります。でもそれは生まれ持った性分や特性であって、私には難しいことなのだとある程度の年齢になってやっと気づきました。しかし自分では弱みだと思っていたことを、他者は強みと捉えてくれることだってあるのですよね。

 

そんな飽き性の私ですが「デザイン」にはずっと興味を持って取り組めている。それはなぜだろう?と考えたら「デザイン」には正解がないからなんだろうと思いました。自然物以外の「人が作り出すもの全てに“デザイン”がある」。デザインとは人の営みの全て、ありとあらゆるところに関わっている壮大なテーマです。

 

自分の周りを見渡してみてください。今着ている服も食べているお菓子も使っているパソコンも住んでいる家も…デザインがないものは1つもありません。目に入るものは全てどこかの誰かがデザインしたものなんです。それってすごいことだと思いませんか?

 

果てしなく奥深いデザインの世界は面白い。きっとこの先も飽きることなんてできないのだろうと思いました。

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